令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午後 過去問・解説
応用情報技術者試験(AP)令和2年度秋期午後試験の過去問です。記述式の過去問をWeb上で演習し、入力した答案をAIがその場で採点。模範解答と判定の根拠まで確認できます。
大問1 内部不正による情報漏えいの対策(配点20点)
問1 内部不正による情報漏えいの対策に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 A社は,小,中,高校生及び大学受験生向けに通信教育を行っている。A社では,受講生の個人情報や受講履歴などを管理する受講生管理システムと複数の業務システム(以下,A社の各種システムという)をE社のデータセンタで運用している。A社の各種システムの運用管理は,社内のシステム運用管理室で,F社から派遣された技術者(以下,F社技術者という)が行っている…
設問
- 本文中の[ a ],[ b ]に入れる最も適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線①について,情報の不正持出しを抑制する方法を,35字以内で述べよ。
- 図2中の下線②の“指定された処理”について,A社の業務内容を考慮した場合,最も適切な処理の内容を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線③の手段について,20字以内で答えよ。
- 本文中の下線④について,ログやアーカイブなどによって法的な証拠性を明らかにすることは,一般に何と呼ばれているか。15字以内で答えよ。
- 本文中の下線⑤の情報を基に作業者名を特定できるようにするために,プロキシサーバで新たに実施すべき処理について,6字以内で答えよ。
- 本文中の下線⑥について,内部不正を抑止することが期待できるのはなぜか。その一つの理由を30字以内で述べよ。
大問2 新事業の創出を目的とする事業戦略の策定(配点20点)
問2 新事業の創出を目的とする事業戦略の策定に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 W社は,首都圏にあるIT企業である。5年前に設立され,現在の従業員数は約80名である。顧客からは企画提案力と技術力の高さを評価され,業績は好調である…
設問
- 本文中の下線①の状態のままでは危惧される,W社の事業に関する機会損失リスクを,25字以内で述べよ。
- 本文中の[ a ]に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の[ b ]に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 表1で挙げた東京2020後の労働力需要の動向を表2の作成時に除外している。その理由として適切なものを解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 表2中の[ c ]に入れる適切な字句を,本文中の用語を使って15字以内で答えよ。
- 本文中の下線②について,新事業の創出以外の狙いを,15字以内で答えよ。
- 本文中の下線③について,モニタリングにとどまらず,W社が開発案件で習得した先端ITを応用してできる施策を,40字以内で述べよ。
- 本文中の下線④について,負荷が増える懸念のある業務の名称を,5字以内で答えよ。
大問3 誤差拡散法による減色処理(配点20点)
問3 誤差拡散法による減色処理に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 画像の情報量を落として画像ファイルのサイズを小さくしたり,モノクロの液晶画面に画像を表示させたりする際に,減色アルゴリズムを用いた画像変換を行うことがある。誤差拡散法は減色アルゴリズムの一つである。誤差拡散法を用いて,階調ありのモノクロ画像を,黒と白だけを使ったモノクロ2値の画像に画像変換した例を図1に示す…
設問
- 図4の左上から3ピクセル目について処理した後の状態から処理を進め,太枠で示されたピクセルの一つ右隣のピクセルを処理した後の変換後輝度配列について答えよ。減色処理の結果のピクセル(上から1行目,左から4列目の要素)の色を,白か黒で答えよ。
- (1)のピクセルの処理後に,そのピクセルの下のピクセル(上から2行目,左から4列目の要素)に入る輝度の値を整数で答えよ。
- 図5中の[ ア ]〜[ ウ ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 図6,図7中の[ エ ]〜[ カ ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 本文中の[ キ ],[ ク ]に入れる適切な字句を答えよ。
大問4 ヘルスケア機器とクラウドとの連携(配点20点)
問4 ヘルスケア機器とクラウドとの連携のためのシステム方式設計に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 C社は,ヘルスケア機器の製造販売を手掛ける中堅企業である。このたび,従来の製品である,歩数や心拍数などを測定する活動量計を改良して,クラウドを利用した新しいサービス(以下,新サービスという)を開発することになった。 〔従来の活動量計の概要〕 従来の活動量計の概要を次に示す。 ・リストバンド型で生活防水に対応する…
設問
- 活動量計の測定データが無い時間をサービス中断時間とすると,新サービスに求められる稼働率は何%以上か。答えは小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めよ。
- サービス中断時間が無いものとすると,1日に生成される活動量計の測定データは何Mバイトか。小数第1位まで答えよ。ここで,1Mバイト=1,000,000バイトとする。
- 表1中の[ a ]に入れる適切な字句を,表1中の字句を用いて答えよ。
- 表1中の下線①にある認証を加える目的は何か。新サービスの特徴に着目し,20字以内で述べよ。
- 本文中の下線②のデータ特性について,適切な記述を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線③にある課題の内容について,最も適切な記述を解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線④にある判明した問題とはどのような問題か。35字以内で述べよ。
- 本文中の下線⑤にある加えた変更について,30字以内で述べよ。ただし,クラウド上のデータ及びWebサービスには変更を加えないこと。
大問5 仮想デスクトップ基盤の導入(配点20点)
問5 仮想デスクトップ基盤の導入に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 L社は,本社のほか,全国に5か所の営業所をもつ中堅の医療機器販売会社である。L社では,本社と営業所の間を広域イーサネットサービス網(以下,広域イーサ網という)で接続し,業務サーバやファイルサーバ(以下,FSという)などを運用している。現在のL社のネットワーク構成を図1に示す。 L社の本社と営業所の社員による,現状のNPCの利用形態を次に示す…
設問
- 本文中の[ a ],[ b ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 図1の構成で,本社のNPC及び営業所1のNPCそれぞれに設定されているデフォルトゲートウェイの機器を,それぞれ図1中の名称で答えよ。
- 図2の構成で,営業所1内のTC向けにDHCPリレーエージェントを稼働させる機器を,図2中の名称で答えよ。また,DHCPリレーエージェントが必要になる理由を,40字以内で述べよ。
- VDI導入後に,広域イーサ網を経由しなくなる通信の種類を表1中の項番で,新たに広域イーサ網を経由する通信の種類を表2中の項番で,それぞれ全て答えよ…
- 表2中の項番5及び7の通信は,本社のルータ1を経由して行われるが,項番7の通信の平均通信帯域(36Mビット/秒)は,項番5の通信の平均通信帯域(75Mビット/秒)に含まれない。その理由を30字以内で述べよ。
大問6 宿泊施設の予約を行うシステム(配点20点)
問6 宿泊施設の予約を行うシステムに関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 U社は,旅館や民宿などの宿泊施設の宿泊予約を行うWebシステム(以下,予約システムという)を開発している。予約システムの主な要件を図1に示す。 〔データベースの設計〕 予約システムを開発するに当たり,データベースの設計を行った。データベースのE-R図を図2に示す…
設問
- 図2中の[ a ],[ b ]に入れる適切なエンティティ間の関連及び属性名を答え,E-R図を完成させよ。 なお,エンティティ間の関連及び属性名の表記は,図2の凡例及び注記に倣うこと。
- 図3中の[ c ],[ d ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 本文中の[ e ],[ f ]に入れる適切な列名を答えよ。
- 本文中の[ g ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 図6中の[ h ]〜[ j ]に入れる適切な字句を答えよ。
大問7 多言語多通貨対応両替システム(配点20点)
問7 多言語多通貨対応両替システムに関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。 G社は,訪日外国人観光客が所持する外貨紙幣を日本円に両替するための,多言語多通貨対応両替システム(以下,両替システムという)を開発している。両替システムは,駅,商店などに設置される両替機,及びインターネットを介して両替機の管理と両替機への情報提供を行う管理サーバで構成される…
設問
- 両替機について答えよ。 制御部が両替状態となったことを判断するのは,どの構成要素から通知を受けたときか。表1中の構成要素名で答えよ。
- 制御部が管理サーバに利用可・利用不可のいずれかを報告するのは,二つのメッセージを受信した後である。その二つのメッセージ名を,表2中の名称で答えよ。
- シリアルバスの最適な通信速度を検討するために,通信データ量が最も多く,処理時間が最も長くなるケースを調査した結果,当該ケースは次のとおりであった。 (i) 制御部は,894バイトのデータを印刷部に送信する…
- 本文中の[ a ]〜[ c ]に入れる適切な字句を答えよ。
- 本文中の下線①の条件とは何か。30字以内で述べよ。
- ある両替において,両替状態となってから,日本円額91,000円分の外貨紙幣を入金部の内部に格納したところに,利用者が100米ドル紙幣1枚を挿入したら,格納されずに入金口に戻された。戻された原因を25字以内で述べよ…
大問8 アジャイルソフトウェア開発手法の導入(配点20点)
問8 アジャイルソフトウェア開発手法の導入に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。 H社は,電車や飛行機などの移動手段と宿泊施設をセットにしたパッケージツアーをインターネットで販売している。このサービスを提供している現行システムに,移動途中や宿泊先近辺の商業施設と提携して,観光地の情報提供やクーポン配布を行うサービスを追加することになった…
設問
- 表1及び表2中の[ a ]に入れる適切な字句を答えよ。また,表1中の[ b ]に入れる最も適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。 bに関する解答群 ア 具体的 イ 自律的 ウ 組織的 エ 段階的
- 表2中の下線①を行う際のメンバの割当て例として最も適切なものを解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア M4がドライバ,M5がナビゲータを担う。 イ M4がドライバ,M6がナビゲータを担う…
- 本文中の[ c ],[ d ]には,表2中の小分類のいずれかが入る。(1)〜(7)から選び,その番号で答えよ。また,本文中の[ e ]に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ…
- 本文中の下線②の問題点の原因と解決策を,それぞれ25字以内で述べよ。
- 本文中の下線③にある,スプリント内におけるスプリントバックログ管理上の課題について,35字以内で述べよ。
大問9 稼働延期に伴うプロジェクト計画の変更(配点20点)
問9 稼働延期に伴うプロジェクト計画の変更に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。ただし,新型コロナウイルス感染症の影響は考慮しないものとする。(試験実施時の正誤表による追記を反映) Q社は中堅の飲料メーカであり,卸や小売の顧客企業に酒類を販売している。一定規模以上の顧客企業からはEDIで注文を受けているが,小規模な顧客企業からはQ社の販売部門がファックスや電話で注文を受けていた…
設問
- 本文中の[ a ],[ b ]に入れる適切な字句を8字以内で答えよ。
- 本文中の[ d ]に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア コミュニケーション計画 イ 導入可否判断基準 ウ マスタスケジュール エ リスク管理表
- 本文中の下線①について,R氏がリベートサブシステムを6月30日の稼働のスコープから外せると考えた理由を40字以内で述べよ。
- 本文中の[ c ],[ e ]に入れる適切な数値を答えよ。ここで,〔経理の処理のパターンへの対応〕に記載のある追加テストは見積りに含めない。
- 本文中の下線②について,どのようなことを確認するテストを追加したのか。30字以内で述べよ。
- 本文中の下線③について,何の実績値を監視することにしたのか。25字以内で述べよ。
大問10 サービスの予算業務及び会計業務(配点20点)
問10 サービスの予算業務及び会計業務に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。ただし,新型コロナウイルス感染症の影響は考慮しないものとする。(試験実施時の正誤表による追記を反映) D社は,中堅の人材教育会社である。主な事業は次の三つである…
設問
- 〔直接費の割当てと間接費の配賦〕について,本文中の[ a ]に入れる適切な字句を,解答群に示すITIL 2011 editionの用語の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線①について,F課長が見直すように指示した元の"G主任が見積もった運用人件費の算出の考え方"を,具体的に40字以内で述べよ。
- 今回のインターネット講座管理サービスの変更に伴って,直接費から間接費に変更されるべき費用の項目を,15字以内で答えよ。
- 動画講座システムの構築及びサービス開始後の運用において発生する費用について,(a),(b)に答えよ。 (a) 表2の初期費用に分類される費用を,解答群の中から全て選び,記号で答えよ…
- 本文中の下線②で設定すべきKPIとして適切なものを,解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の下線③について,適切な配賦方式の内容を,30字以内で述べよ。
大問11 販売システムの監査(配点20点)
問11 販売システムの監査に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。 S社は中堅の電子部品メーカである。電子機器メーカなどの得意先に対して,電子部品を製造し,販売している。 S社監査部では,定期的に業務監査を行っているが,これまでITに精通した要員がおらず,業務で利用されている情報システムの監査が十分にはできていなかった。そこで,情報システム部における開発経験が豊富なK氏を監査部に異動させることで,システム監査体制を強化した…
設問
- 本文中の下線①について,監査部長が確認したと考えられる事項を,30字以内で具体的に述べよ。
- 受注処理における監査対象の機能に関する監査手続について,表1中の[ a ],[ b ],[ c ]に入れる適切な字句を,それぞれ10字以内で答えよ。
- 表1中の下線②について,この監査手続を実施する場合,監査人は業務への影響について,どのような点に留意しなければならないか。35字以内で述べよ。
- 表1中の下線③について,このような監査手続を何というか。最も適切な字句を,解答群の中から選び,記号で答えよ。
- 本文中の[ d ]に入れる適切な字句は何か。本文中から選び,10字以内で答えよ。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午後 問題冊子(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)。IPA「過去問題の使用方法」に基づき掲載しています。